「ランエボワゴンは速い?ランエボワゴンは値上がり?選ぶべき理由とは?」というタイトルのもと、ランサーエボリューションワゴン(ランエボワゴン)の魅力と性能について探求します。この記事では、ランエボワゴンの速さやその他の特徴、そしてなぜこの車が多くの自動車愛好家にとって魅力的なのかを掘り下げていきます。
記事のポイント
ランエボワゴンの高性能とデザイン:280馬力の「GT」モデルと272馬力の「GT-A」モデルを含む。
中古市場の価格動向:希少性から価格高騰、300万円から500万円程度。
メンテナンスと部品入手の注意点:定期的な点検とメンテナンスが必要、部品入手には困難さあり。
オーナーコミュニティの活動:オンラインとオフラインでの情報交換と交流の場。
目次
ランエボワゴンは速い:その魅力とは?
ランエボワゴンは、その名の通り、驚異的な速さを誇る車です。しかし、速さだけが魅力ではありません。ランエボワゴンは、高性能なエンジンと洗練されたデザインを兼ね備え、スポーツカーの性能とワゴン車の実用性を見事に融合させています。この車は、日常の使用から週末のドライブまで、幅広いシーンでその真価を発揮します。
ランエボワゴンどんな車?
『ランサーエボリューションワゴン』は、その多様な用途に応えるため、2種類のエンジンとミッションを提供しています。このモデルの特徴は、セダン版ランサーエボリューションとの技術的な共有と、それに加えた独自の調整にあります。
「GT」モデルには、『エボリューションIX』にも採用された最新の「MIVEC」インタークーラーターボエンジンが搭載されています。このエンジンは、最高出力280psを発揮し、ランエボシリーズの特徴である強力なパワーを提供します。また、最大トルクは40.0kgmに設定されており、これはワゴンの増加した重量を考慮した数値です。このエンジンと6速マニュアルトランスミッション(6MT)の組み合わせは、セダン版のGSRモデルと同様の設定で、ドライバーにダイレクトな走行感を提供します。
一方、「GT-A」モデルでは、5速オートマチックトランスミッション(5AT)が採用されています。こちらには、2002年に発売されたセダンのGT-Aと同じ2リットルターボエンジンが搭載されており、最高出力は272ps、最大トルクは35.0kgmとなっています。このエンジンは、ATとの相性を考慮して選ばれており、特に小径のタービンはATのタイムラグを効果的にカバーしています。GT-Aの生産台数は全体の2500台中1500台を占めるとのことです。
実際にランサーエボリューションワゴンを試乗すると、そのエンジンの力強さは明らかです。セダン版と比較して約90kgの重量増があるものの、高回転域までスムーズに吹け上がるエンジンは、ランエボ特有の魅力をしっかりと保っています。ATモデルのGT-Aでは、加速感は多少控えめになりますが、それでもランエボらしい力強い走りを楽しむことができます。このATの選択肢が、ランエボワゴンの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
ランエボワゴンの性能と特徴
ランサーエボリューションワゴンは、ランサーエボリューションIXから受け継がれた卓越した運動性能と、ランサーワゴン特有の実用性を兼ね備えた、革新的な4WDスポーツワゴンです。この車両は、三菱自動車の先進技術であるオールホイールコントロール(AWC)を採用し、軽量化と高剛性を両立させたワゴンボディを実現しています。
「GT」グレードに搭載された4G63型MIVECインタークーラーターボエンジンは、6速マニュアルトランスミッションと組み合わせることで、280馬力の最高出力と40.0kgmの最大トルクを発揮します。このパワフルなエンジンは、加速時の迫力ある走りを実現し、スポーツ走行を楽しむドライバーに最適です。
一方で、「GT-A」グレードは、5速オートマチックトランスミッションとの相性を考慮した設計で、低~中速域での反応性に優れた小型ターボチャージャーエンジンを採用しています。このエンジンは272馬力の出力と35.0kgmのトルクを提供し、オートマチックトランスミッション搭載車としては非常に高い性能を誇ります。
サスペンションシステムには、マクファーソンストラット倒立式フロントサスペンションとマルチリンク式リヤサスペンションが採用されており、ドイツのビルシュタイン社と共同開発したショックアブソーバを使用しています。これにより、高速走行時の安定性とコーナリング時の精密なハンドリングを実現しています。
ブレーキシステムには、イタリアのBrembo社製の高性能ディスクブレーキが装備されており、17インチのベンチレーテッドディスクフロントブレーキ(対向4ポット)と16インチのベンチレーテッドディスクリヤブレーキ(対向2ポット)が、急なブレーキング時にも優れた制動力を提供します。
外観においては、ENKEI社製の17インチアルミホイールが標準装備され、さらにオプションとしてBBS社製の鍛造軽量アルミホイールも選択できます。これらのホイールは、車両のスポーティな外観を一層引き立てると同時に、軽量化による走行性能の向上にも寄与しています。
これらの特徴により、ランサーエボリューションワゴンは、スポーツワゴンとしての高い性能を持ちながら、日常の使用においても快適な走りを提供する車両として位置づけられています。
グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 車両重量 | 全長×全幅×全高 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エボリューションGT-A | GH-CT9W | 1997cc | 5 | 5AT | フルタイム4WD | 5名 | 1540kg | 4530×1770×1480mm | ¥3,412,500 |
エボリューションGT | GH-CT9W | 1997cc | 5 | 6MT | フルタイム4WD | 5名 | 1500kg | 4520×1770×1480mm | ¥3,465,000 |
ランエボワゴンのメンテナンスポイント
ランエボワゴンのメンテナンスには、特に注意が必要です。高性能なエンジンと駆動系は、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。特に、ターボエンジンは高温になりやすいため、オイル交換の頻度を通常の車よりも短く設定することが推奨されます。また、ブレーキパッドやタイヤなどの消耗品も、高性能を維持するためには定期的な交換が必要です。
ランエボワゴンの部品入手とコスト
ランエボワゴンの部品は、一部が限定生産のため、入手が困難な場合があります。特に、専用のエアロパーツや内装品は、市場に出回る数が少ないため、高価になることがあります。しかし、エンジンや駆動系の部品は、ランサーエボリューションと共通のものが多く、比較的容易に入手可能です。部品のコストは、一般的な車種に比べると高めですが、その性能を考えれば妥当な範囲内と
言えるでしょう。例えば、エンジン関連の部品であれば、一部の専門店やオンラインショップで手に入れることが可能です。ただし、希少性の高い部品に関しては、予算と入手可能性を事前に確認することが重要です。
ランエボワゴンの中古市場と価格動向
ランエボワゴンの中古市場では、その希少性から価格が高騰する傾向にあります。特に、状態の良い車両や限定モデルは、新車価格を上回ることも珍しくありません。現在、中古市場での価格は、状態にもよりますが、おおよそ300万円から500万円程度で取引されています。これは、ランエボワゴンが持つ独特の魅力と性能、そして希少性が反映された価格です。
ランエボワゴンは速い?:所有するためのポイント
ランエボワゴンを所有するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。これからランエボワゴンを手に入れようと考えている方にとって、以下のポイントは特に重要です。
中古車購入時に注意すべきポイント
マフラーのサビと腐食:特に降雪地域で使用されることが多いため、マフラーのサビや腐食が問題になりやすい。中古マフラーの入手が困難で、車体のサビや腐食も重要なチェックポイント。
AWC用油圧ユニットの保証期間延長:凍結防止剤の影響で油圧ユニットにサビや腐食が発生する可能性があり、保証期間が延長されたが、現在は無償修理の対象外。
ラジエターからの水漏れ:経年劣化による水漏れが発生しやすく、修理費用が高額になることがある。
ヘッドライトの点灯不良:リコール対象となったヘッドライトスイッチの不具合により、点灯しなくなる可能性がある。
修理費用の高さ:事故による修理では、中古部品の入手が困難で、新品部品での修理が必要になることが多く、特にリヤゲートの修理費用が非常に高い。
記事の要点は、ランエボワゴンの中古車を購入する際には、これらの故障や弱点を理解し、適切な整備や部品の在庫状況を確認することが重要であるということです。また、リコール対策の確認や、修理費用の高さにも注意が必要です。
カスタムされたランエボワゴンの中古車の購入時の検討事項
ランエボワゴンの中古市場では、エアロパーツ、車高調整キット、カスタムマフラー、特注アルミホイールなどでカスタマイズされた車両が頻繁に見られます。これらの改造車は見た目に魅力的ですが、購入を検討する際には以下の点を特に注意する必要があります。
車検適合性の確認:カスタムされた部品が車検基準に適合しているかどうかは重要なチェックポイントです。例えば、車検対応とされるマフラーでも、経年劣化により音量が増大し、車検不合格となるケースがあります。
純正部品の有無:カスタムされた部分の純正部品が残されているかどうかも確認が必要です。特にランエボワゴンの場合、純正の中古パーツが市場に少なく、新品の純正部品は高価です。車検不合格となった場合、純正部品への交換が必要になることがあります。
ヘッドライトとテールランプのカスタム:社外品のヘッドライトや、表面を塗装したブラックアウトヘッドライトは車検に通らない可能性があります。ランエボワゴンの純正HIDヘッドライトは新品で10万円以上と非常に高価です。
ランエボワゴンの中古車を購入する際は、これらのカスタム部品が車検に適合しているか、また純正部品が残されているかを確認することが重要です。カスタム車両は魅力的ですが、将来的な車検やメンテナンスの観点から、慎重な検討が求められます。
ランエボワゴンの中古、故障リスクを回避するには
ランエボワゴンの中古車を購入する際には、年数の経過や走行距離による故障リスクも考慮する必要があります。特に注意すべき高額修理が必要になる部品には、セルモーター(スターター)、オルタネーター(発電機)、ターボチャージャー、各種センサー類があります。これらの部品は経年劣化により故障する可能性が高く、突然の故障に備えておくことが重要です。購入前にこれらの部品の状態をチェックし、可能であれば保証やアフターケアの条件も確認しておくと安心です。
ランエボワゴンオーナーのコミュニティ
ランエボワゴンオーナーの間には、活発なコミュニティが存在します。オンラインフォーラムやSNS、オフラインのミーティングなど、情報交換や交流の場が多くあります。これらのコミュニティに参加することで、メンテナンスのヒントや改造アイデア、さらには友情を深めることができます。ランエボワゴンを所有する楽しみの一つとして、コミュニティへの参加もお勧めします。
ランエボワゴンオーナーのコミュニティまとめ
- ランエボワゴンはスポーツカーの性能とワゴン車の実用性を融合
- 「GT」モデルは280psの最高出力を持つMIVECインタークーラーターボエンジン搭載
- 「GT-A」モデルは272ps出力の2リットルターボエンジンを採用
- 6速マニュアルトランスミッションと5速オートマチックトランスミッションの選択肢
- オールホイールコントロール(AWC)による優れた運動性能
- マクファーソンストラットとマルチリンク式サスペンションで高い安定性
- Brembo製高性能ディスクブレーキによる優れた制動力
- ENKEI製17インチアルミホイール標準装備、BBS製オプション可能
- 中古市場では300万円から500万円程度で取引されることが多い
- カスタム車両購入時は車検適合性と純正部品の有無を確認
- 故障リスク回避のためにセルモーターやオルタネーターなどの状態をチェック
- オーナーコミュニティでの情報交換や交流が可能